19世紀後半になると「オータクロワ」と呼ばれるカバンを発表します。
これは、それまでHERMESが培ってきた馬具に関する製作技術を応用したものです。

20世紀に入ると、他のファッションアイテムにも展開の幅を広げていきました。
現在のHERMESの主流となるバッグや、小物製品などに、本格的に力を入れ始めたのも、20世紀に入ってからです。
バッグの場合、1920年代には、ハンドバッグの製造部門を開始しています。

特筆すべき点としては、この時期までに、ナポレオン3世や、ロシア皇帝などとも、HERMESが既に交流を持っていたことが挙げられるでしょう。
歴史の表舞台に登場する人物にも製品を提供する程、HERMESが信頼されていたことがうかがい知れます。

20世紀になってから、HERMESは次々と人気を呼ぶ製品を発表していきます。
腕時計や香水などにも展開の幅を広げていきました。
HERMESは、多数のブランドとのコラボも実現させています。
コラボ経験のあるブランドとしては、例えば、「Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)」や、「COMME des GARCONS(コムデギャルソン)」のように、日本が発祥のブランドも存在しています。

現在、HERMESは、幅広いアイテムを取り扱う、超高級ブランドとして世界中で知られています。
勿論、日本での知名度も非常に高いです。
日本国内では、丸の内を始め、銀座など、日本の中心となるような場所に店舗を展開しています。